

私たちは、一人ひとり別々の身体を持ち、
別々の人生を生きています。
だから、境界線を持つことも、
自分がどうしたいのかを知ることも、
自分の人生を引き受けることも必要です。
けれど、それは
感じやすさや
繊細さをなくすことではありません。
私たちは同時に、
世界から切り離されて生きているわけでもないからです。
身体も、心も、人との関係も、
自分だけでコントロールしているものではありません。
自分を失わずに、
世界に開いていること。
自分の人生を生きながら、
起きてくるものにも委ねられること。
そのあいだを、生きていく。
そんな生き方をご提案します。
人のことがよく見える。場の空気もよく分かる。
その一方で、自分はどうしたいのか分からなくなる。
そんな自分を、もっと強く、もっと迷わない人間に変えなければ、と思ってきました。
今思えば、必要だったのは、別の自分になることではなかったのだと思います。
社会に提案される「こうあるべき自分」を一度手放して、
矛盾する自分も、扱いにくい自分も、それぞれ少しずつ生きてみる。
そうすることで、少しずつ、この世界との「いい塩梅」の付き合い方を見つけてきました。
人との境界が薄い自分を否定するのではなく、
境界のある現実を生きながら、境界のない世界も忘れない。
その両方を行き来しながら生きていく。
私自身も、どうやってこの世界で生きたらいいかわからなかった。
だから今、同じように世界への馴染めなさを感じるあなたに、そんな生き方をご提案したいと思います。






