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夜見る夢を生きるということー幼稚園受験編

幼稚園のテーブルの上の写真

前回の記事に引き続き、夜見る夢を人生の指針にしているお話を書きたいと思います。

今日のお話は「幼稚園の受験失敗を夜見る夢で乗り越えたお話」。

2025年も後半に入り、そろそろお受験シーズンに入るかと思いますが、わずかでもどなたかのインスピレーションになれば幸いです。

目次

7ヶ月でのお受験失敗と精神的ダメージ

我が家は子供が7ヶ月の時にとある園の受験に失敗しています。

受験時の様子やなぜ失敗したのかなどは詳しくここには書きませんが、とにかく、受験に落ちた時の私のショックはすごかった。

まだ7ヶ月の子供に価値がないと烙印を押されたようにも感じましたし、親の経済レベルや振る舞いで判断されたのであれば(この可能性は正直かなり高い)、子供にも申し訳ないと感じて、ひどく落ち込みました。

(数年経って色んな親御さんから話を聞いてみれば、そもそも繋がりがないと入るのは難しかった園らしく、私の調査不足もあるのですが…。)

また、私自身の「親の事情や価値観で学びたい場所で学べなかった傷」夫婦の関係性の課題も掘り起こされ、精神的にもかなり不安定になっていました。

そんな時、救ってくれたのがやはり夜見る夢でした。

その渦中で見た「夜見る夢」

その渦中に見た夢は以下のようなものです。

入りたいと思っていた園の教室を彷彿させるような温かみのある色の学校の教室がある。

自分はその教室から出て隣にあるトイレに行く。

そのトイレはいわゆる学校のトイレのような、白い無機質な壁やドアのトイレだ。

個室に一度入って、そこから出ると、目の前にある掃除用のシンク(深いやつ)の中に置かれている白いモップの中に自分の子供がいる。

子供は赤ちゃんなのに流暢に英語を喋っていて、流暢すぎて自分が理解できない。

よく分からないけど、なんか答えなきゃと思って“I totally understand you.”と答える。

朝起きた瞬間に、何か大事な夢を見た感じがしました。

でも、自分ではよく分からなかった。

なので、当時お願いしていたセラピスト(認定プロセスワーカー)の方にセッションをお願いして、夢を堀り下げました。

毎回不思議に思うのですが、セッションで夢を語った途端、なんとなく夢の意味がわかるような気がするんですよね。

自分でワークしている時には「?」と思っていた夢も、自分の現実的な状況や悩みを語り、その後に夢を2回くらい語ると、大体その夢が何を指しているのか自分でも分かってくる。

もちろん、セッションでするのはそれだけではなく、夢の中で出てきたフィギュア(上の夢だと「温かみのある教室」とか「無機質なトイレ」)の連想などを掘り下げていくのですが…。

それらをしていく内に見えてきたものがありました。

夢のエネルギーを現実に反映させる

セラピストに導かれて、「無機質なトイレ」の連想に「いわゆる学校にあるような無機質なトイレ」と答えた瞬間に自分の中でスッと色んなことが明らかになった気がしました。

「あぁ、子供が自然と英語を喋れるようになるための選択肢は何もあの(受験に落ちた)園だけではない。他にも選択肢はあるはずだし、どうやらそこは私が思っているイメージよりも無機質であったり、通常の学校のようだったり、何なら掃除用のシンクの中のモップみたいなところらしい。そして子供は確実に英語を話せるようになるぞ。」

その時、腑に落ちた感覚を言葉にするとこんな感じでした。

(注:そう、子供が自然と英語を身につけられるような環境に置きたくて、7ヶ月から幼稚園を受験していたのです)

そこから私がしたことは、まずは「無機質」で「いわゆる学校にあるようなトイレ」のエネルギー感に近く、かつ英語に力を入れている園を探すことでした。

いくつかの園を見た結果、家から20分くらいのところにイメージに近い認可の保育園があることが分かりました。
(当時まだ会社勤めをしていたので、認可の園に入るのは難しいことではありませんでした)

また、調べていく内に、受験した園以外にも私が求めているような英語に浸れる環境を与えてくれる園があり、2歳からであれば入れる可能性があることが分かりました。

なので、最初の1年は認可の保育園にいき、満2歳から英語保育の園に行く方向性に決まり、ほっと胸を撫で下ろしたのでした。

夜見る夢に従った結果

そこから約5年経ってみて、本当にあの時した判断や起きていたことは適切だったと感じています。

適切だったと思う理由をまとめてみます。

英語に関しては文句なし

まず、一番のテーマだった英語に関しては、現在5歳半ですが、問題なく自然と話せるようになっています。

やはり子供の持つ言語習得能力というのは素晴らしく、英語の環境で生活するだけで、すでに日常生活レベルの英語は何の苦もなく話しますし、何よりも英語への苦手意識が皆無です。

(時々、英語の単語が混ざりますが、日本語もほぼ年齢相応に話します。ひらがなの読み書きはもう少しサポートが必要。)

英語を話すたびに「ぜぇぜぇ」言っている母親からしたら本当に羨ましい。

スピーキングだけでなく、リーディング・ライティングにもかなり力を入れている園なので、自分で英語の絵本を読むこともできています。

フォニックスも身体で覚えているので、知らない単語を見つけても大体の当たりをつけて読むことができる。

海外に出ても、海外から来た友人と話しても、何の苦もなく英語に切り替わる姿を見ていると、いや、本当に羨ましいなぁと思います。

校風が子供にも親にも合っていた

2歳から通った英語保育の園はとても我が家に合っていたと思います。

フィリピン出身の先生方が多いですが、その分日本の園にはない大らかさがあり、子供はのびのびと、そして時に陽気に育っています。

子供の持つ素質からしたら、もしかしたら真面目できっちりした方向にいったかもしれない所を、南国育ちのおおらかな姿勢で育ててもらっているおかげで、いい感じにゆるく育っており、これはとても良かった点だと思います。

日本人の先生方も皆さん優しく、親御さんも関わりやすい方が多く、本当に過ごしやすい幼稚園生活を送らせてもらいました。

恐らく好みは分かれる園だとは思いますが、少なくとも我が家にはとても合っていました。

この園のこじんまりとして、色んなものがぐしゃってしている感じ実際に散らかっているわけではなくてイメージです)も「トイレにある掃除用のシンクにある白いモップ」感があって(いい意味で!あくまでも私の内的イメージの中での話!)夢ともあながちズレてはなかったのではないかなぁと感じています。

認可の保育園を体験できたこと

そして、意外でもあったのですが、認可の保育園を体験できたことはとても良かったと思います。

セキュリティの高さ、清潔な環境、先生たちが熱心に考えてくれる制作物やイベントや、子供が学んでくる自分以外の人と過ごす時のルールやマナー。

基本の日本的な装備を親も子も体験できたのは、とても良い経験でした。

何よりも本当に細やかに先生方が子供の様子を報告してくださったり、毎回毎回、センスのいい力を入れた制作物やイベントをしてくださるのに本当に驚きました。

やっぱり認可はすごいぞ。
っていうか保育士さんたちの仕事量がすごいぞ(心からの敬意)。

その後を割とゆるやかで自由な環境で過ごすことになるので、最初の1年間で「無機質な白いドアのトイレ」的な園を経ることができたのは、社会を知るという点でとても良かったと思います。

(何度も書きますが、実際の園は清潔で、キレイで、季節ごとの飾り付けが壁にちゃんとなされる明るくて良い雰囲気の園です。「無機質な白いドアのトイレ」はあくまでも私の内的イメージの話!)

まだ見えていない世界を夢を通して知る

その他にも、色々な方から教えていただいた話やその先の進路のことを考えても、少なくともうちは実際に通った園が合っていたなと思うことがいくつかありました。

どの園にもそれぞれの良さがあると思いますし、何よりもご家庭や子供さんが合う合わないがあると思います。

でもそれを判断するのって意外と難しい。

特に受験に落ちたりすると精神的なダメージが大きすぎて、視野も狭くなり、冷静さを失いがちです。

そんな中で、夢を通して自分がまだ見えていない選択肢や、そこから広がる可能性を知ることができたことは、本当に救いだったと思います。

終わりに

2回に渡って、自分が「夜見る夢」に助けられた経験を書いてみました。

個人の内的な世界の話なので、他者が読んでも繋がりが分かりにくいところもあるんじゃないかと思います。

でも、現実世界で考えてもどうにも答えが出ない、解決しない、もうこれは絶望だ、と感じた時、まだ夜見る夢に答えがある可能性があることを知っていることは、答えがない世界の中で一つの心の支えとなってくれていると感じています。

私が夢について関心を持つことが多いので、子供も「今日はねぇ、こんな夢を見たよ!」と教えてくれることがあります。

それが本当に子供が夜見た夢かどうかは分かりませんが、少なくとも彼女の内的世界はある程度分かる。

「あぁ、今、こういうところが成長ポイントの可能性があるんだな」と思うこともあり、子育てにも役立っていると思います。


9月19-21日(2025年)に広島で開催されるプロセスワークのワークショップでは、「夜見る夢」を扱う予定はないのですが…。

今回のワークショップで扱う「人間関係」も私たちが起きている間に見ている「夢」です。

(そして恐らく、寝ている間にも似たような夢を見ている)

そこに表れている「夢」を一緒に紐解いていくと、何か興味深かったり、今までは気づかなかったハッとするような発見があるのではないかと思います。

ご興味ある方はぜひこちらのリンクから詳しい内容をご確認ください。

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